
子供の自己肯定感は高い方が、その後の行動や自信につながると言われます。
そして、トラウマを持たせたくないと思い、あまり叱らず、褒めたり、子供の意見を尊重しようという親ごさんが多いと思います。私もそうなのですが、自己肯定感は高ければ高い方が良いのでしょうか?
自己肯定感が高すぎるといじめっ子になる
といわれています。
自己肯定感が高すぎると、自分の意見を聞いてくれるのが当たり前なので、他の人たちが反論したり、自分の意見が通らないと、自分の感情を抑える練習ができていないので、キレたり、ついカッとなって暴力に訴えてでも意見を通そうとする可能性が高くなります。
自己肯定感が高すぎると将来的に良い人間関係が築けない
可能性があります。
なぜなら、ある時期まで親や先生、友人からチヤホヤされたり、持ち上げられたりしていると、ある時にそうではない人と出会うと、「こんなはずではなかった」ということになりかねません。
いろいろな嫌な気持ちや、自分の望みや思いを我慢することは、子供時代に経験していないと、世の中自分の思い通りになるものだと無意識に刻み込まれてしまうのです。
EFTでは主に幼少期のネガティブな感情を解放していきますが、ネガティブな感情がない場合、感情を解放するとうよりは、自分の思い通りにはならないこともあるというふうに考え方を変えていく日必要があります。
自己肯定感が高すぎると反省できない
たいていの人は、何かあると自分が悪いと過度に自分を責めてしまうのですが、自己肯定感が高いと、まさか自分に非があるとは思えず、人を責めるばかりで、反省したり自分を変えることもできなくなり、結果的に周りから人が離れていくことになりかねません。
大事なのはバランス
何事もバランスが大事です。子供の意見を尊重するのはとっても大事ですが、まだ判断能力の育っていない子供の意見を聞きすぎると、単なるワガママに育ってしまいます。
なので、必要な時は子供に話をして、理由を伝えてその意見は聞けないということを納得させ、時には自分の意見を我慢したり、適度に変えたりする練習をさせることが、将来的には良いコミュニケーション能力を育てることにつながります。
以前、大学の講師をされている方とお話をした際、最近の学生は親から叱られることが少ないので、大学で叱られても、自分に非があることがわからなかったり、逆ギレされたりするのだそうです。反省することができないのだそうです。この話を聞いて、やはり叱るべき時には叱らないと、大きくなって困るんだなと考えさせられました。
とは言え、褒める、叱る、我慢させる。などのバランスはなかなか難しいですね。
子供と一緒に親も試行錯誤で育っていくのかもしれません。